3月25日(木)、26(金)の二日間にわたり開催された研究所初の試みとなるZoom講座。会場は会員の徳島市の山田進一さんの全面協力のもと事業所をお借りして開催した。講座受講者は36名。会員新規で受講した方が12名となった。今回の講座で忌部藍の全国ネットワーク化が進んだ。
 新型コロナウィルス感染症が蔓延するなか、今後は講演会のあり方を見直し、時代に応じたZoom講座を充実させる予定。次は8月の開催をめざす。


徳島剣山系・世界農業遺産「家賀忌部集落」

ソラの栽培プロジェクトを語る

 阿波忌部族が居住した徳島剣山系は、「にし阿波の傾斜地農業」としてFAOが認定する世界農業遺産に認定された。その剣山系最大の傾斜地集落がつるぎ町貞光の家賀集落であった。過疎化が進む集落の再生策として、標高500m地点で無農薬・無化学肥料、自然循環の伝統農業でかつての藍栽培を復活した。
 講座では、剣山系の世界農業遺産の概要、ソラの藍プロジェクトがもたらす効果、SDGs(持続可能な社会)との関係、世界戦略等について解説する。

第1回 3月25日(木) 21:00~22:15
『徳島剣山系の世界農業遺産』....

 忌部とは何者か。剣山系の世界農業遺産(にし阿波の傾斜地農業)とはどのようなものなのか。

第2回 3月26日(金) 21:00~22:15
『家賀忌部集落の藍栽培プロジェクト』....

 標高500mにおける家賀の藍栽培は、従来の農業常識を覆すものであった。アフターコロナを見据えたプロジェクトを紹介、全国に支援者を募集する。

講師 : 忌部文化研究会 会長 林 博章