研究所のメンバーは、2021年12月4日(土)~5日(日)、阿波と歴史的にゆかりの深い奈良県を訪問し、今後の大きな歴史的連携が開始された。特に重要であったのは、ZOOM講座で話す神武天皇の東征を導き、その功績故に大和国造となった珍彦(椎根津比古)ゆかりの天理市新泉町の「大和(おおやまと)神社」を訪問したことである。そこで「大和神道御霊之社」を正式参拝し、今後、牧野宮司に様々な表舞台に出ていない歴史を教えていただくことになった。


 また、同行した本出良一(奈良県人会会長・一般社団法人やまと文化フォーラム事務局長)さんと卑弥呼の墓と推定される箸墓古墳やホケノ山古墳を視察。最後に一般社団法人の事務局が置かれている崇神天皇陵を眺める山の辺の道の絶好ポイントにあるレストラン「The House KURINOKI」を訪れ、有意義な時間を過ごした。


 なお、邪馬台国論争は、考古学的に確実に大和説が優位となり、卑弥呼の墓はヤマトトヒモモソヒメ陵となる箸墓古墳の可能性が高まっている。それを日本で最初に指摘したのは奇しくも徳島県脇町出身の歴史学者・笠井新也氏であった。本出良一さん等は笠井新也さんを再び顕彰しようとしている。素晴らしいことである。