つるぎ町貞光の吉良は、「忌部神社」(御所神社)が祀られていた場所である。吉良は別名「御所平」と呼ばれ、忌部大神が降臨した地は「吉野」と呼ばれたという。3月27日、その「忌部神社」を守る地元「忌部会」の方々と、数々の忌部伝承地の調査を行い、大きな成果を得た。
 まず、吉良集落の北面に聳える山峰は五剣山と呼ばれたことが判明。次に横野集落より南山中に忌部神社を守っていた西福寺があったと伝わる場所(現在は杉林)を確認した。そこからは、吉良の傾斜地集落が一望できる。次に横野の庚申塔、笠仏峠を確認、再び吉良へ戻り、尾根上にある清頭岡の磐座遺跡(忌部神社の奥ノ院)にまで登った。次に現在は木屋にある忌部神社別当の「東福寺」の元社地跡、「忌部神社」の元社跡、「杉尾神社」を確認した。この調査成果は、本年度中に貞光忌部の史跡紹介としてまとめる予定。


西福寺跡にて撮影



横野の庚申塔(庚申塚)



笠仏峠



吉良の清頭岡の磐座遺跡



清頭岡の尾根道。七つの街道が通じていたと伝わる。



吉良の忌部神社別当「東福寺」跡



忌部神社の旧社地跡