4月3日(日)、つるぎ町貞光の家賀集落のソラの藍の豊穣祈願のため、家賀集落の氏神となる「児宮神社」(祭神・斎主命=天日鷲命の正統の御子)で豊穣祈願祭が厳粛に開催され、関係者約60名が境内に集った。
 小倉宮司の祝詞豊穣の後、忌部文化研究会会長の林博章氏が参集した方々に家賀の歴史を説明。次に、このためにわざわざお越しいただいた顧問であり、日本を代表する能楽師 囃子方大倉流太鼓,重要無形文化財総合指定保持者、文化庁日本遺産大使でもある大倉正之助氏が巨杉の前で大鼓を奉納した。続いて20年ぶりに復活した地元・長瀬集落の方々による木綿麻太鼓が披露された。
 最後にソラの藍畑でも、大鼓が奉納された。大倉氏が叩いた大鼓の音は忌部の神々が宿る剣山系の山々に響き渡った。この世とは思えない古代の音の響きであった。