9月10日(土)の16:00~18:00、福島県南相馬市の日高交流センターにて、阿波藍と忌部で結ぶ徳島と南相馬との歴史的交流会と講演会が開催され、南相馬市長はじめ約40名が集まった。また、交流会の前に阿波忌部ゆかりの「日鷲神社」に参拝し、交流会の成功を祈願した。

●交流の目的は次の通り
 福島県南相馬市の震災復興記念の一端として始まった徳島と南相馬市の阿波藍による交流は、阿波忌部ゆかりの「日鷲神社」の存在とともに歴史文化交流の輪が生まれ、2018年(平成30)7月には福島県南相馬市で交流記念講演会『「日鷲神社」がつなぐ徳島と福島の架け橋』が開催された。その縁がきっかけで2019年(平成31)6月に南相馬市から約40名が阿波忌部の本拠・吉野川市山川町の「忌部神社」を訪問し、正式参拝をするに至った。
 その後も交流が続き、忌部文化研究所が支援するつるぎ町貞光の標高500mの阿波忌部ゆかりの家賀再生プロジェクト(代表・枋谷京子)で栽培した藍が「日鷲神社」の境内に植えられ、地元ではスクモづくりや藍染め体験が行われた。2022年(令和4)には藍染めの「御守り」が作られるに至った。その家賀集落の藍栽培に伴う諸事業は、世界農業遺産の伝統農業を継承する新たな集落再生の営みであると徳島県に認められ、今年4月に徳島県集落再生優秀賞を受賞した。
 そこで、阿波藍と忌部を基軸とした歴史文化交流の意義を再確認し、徳島と南相馬との未来ビジョンを構築・共有するために本イベントを開催する。
●内容 主催者あいさつ 「日鷲神社」宮司・西川 典友
記念講演「阿波藍と忌部で結ぶ徳島と南相馬の未来」忌部文化研究会会長 林 博章
「忌部の藍を復活させる家賀再生プロジェクト」家賀再生プロジェクト代表 枋谷 京子
「交流と未来メッセージ」徳島県藍産業振興協会理事長 林 広(藍工房ルアフ代表)
「交流と未来メッセージ」忌部文化研究所 東京事務局 クボタノリコ(ハテナバコ株式会社)
「交流と未来メッセージ」つるぎ町議員 佐藤 千代美
「ビデオメッセージ」つるぎ町副町長 古城 忠美
意見交換
閉会あいさつ 「日鷲神社」宮司・西川 典友
●主催 南相馬市「日高神社」
●後援 南相馬市・南相馬市教育委員会


日鷲神社

境内に植えられた家賀の藍



西川典友宮司とメンバーが日鷲神社で

交流で実現した藍のおまもり








交流会の様子