令和2年(2020年)7月4日、いよいよ家賀集落のソラの藍(忌部藍)の一番刈が始まった。昨年収穫した藍種が傾斜畑に落ち、自然生えした藍が約30cmに成長。それは徳島で前例のない快挙であり、積まれた藍は選別され、軽トラックに積み込まれ乾燥場に向かった。
 その後、家賀の茅葺屋根の旧民家・古城宅で、収穫を手伝った脇町の新会員と地元大学生、合計約10名に忌部文化研究会会長の林博章が、世界農業遺産の意義や忌部について講義をスライドで行った。傾斜地農業、即ちにし阿波の世界農業遺産の継続は後継者の育成こそが鍵を握る。その第一歩目となった。


自生の藍を収穫する。家賀の標高と風土が藍を育てたのであろう


囲炉裏のある居間での学習会の風景