天皇の即位「大嘗祭」と阿波忌部と安房館山
<忌部文化研究会「安房館山支部」設立&出版記念講演会>

○開催趣旨: 2019年、新たな元号とともに新天皇が即位され、11月には天皇即位の大嘗祭が古式に則って斎行されます。その中で徳島の阿波忌部氏は歴代天皇の大嘗祭で麁服(あらたえ)を調進する役目がありました。今回の大嘗祭でも古慣習に則り、麁服が調進される予定です。その阿波忌部が黒潮で到達し東国(関東)を拓く礎となったのが房総半島南端の古代安房国(館山市)の地でした。館山市や南房総市には阿波忌部ゆかりの「安房神社」「布良崎神社」「洲崎神社」「洲宮神社」「下立松原神社」「莫越山神社」などが残されています。今回のイベントを機に忌部研究や 忌部文化経済交流の拠点の一つとして安房館山支部を置くことになりました。新時代を迎えるこの時期に、忌部研究の第一人者である林博章氏を阿波忌部ゆかりの館山にお招ねきし、阿波忌部をテーマに聴講する機会をもちたいと思います。多数のご来場をお待ちしております。


○日 時: 平成31年2月23日(土曜日) 13:30~16:30 受付:13:00
○テーマ: 天皇の即位「大嘗祭」と阿波忌部と安房館山
○定 員: 150名

○講 演:
講 師: 須恵 泰正 氏
「阿波・麻植・忌部」:三木家のある旧麻植郡木屋平と忌部神社のある吉野川市山川町の紹介
講 師: 林 博章 氏 (忌部文化研究会 会長)
第1部「天皇即位の大嘗祭と阿波忌部」
大嘗祭の歴史的経緯と意義を語り、阿波忌部と大嘗祭の関係をスライドで説明
第2部「阿波忌部が拓いた安房館山」
新史料に基づき館山市における阿波忌部との関わりを説明、関東全体への動きを新史料で説明し、今後の展開を提案

○会 場: 芳喜楼(ほうきろう)中華レストラン会館(館山市) セミナールーム
○懇親会: 17:00より芳喜楼にて
○主 催: 忌部文化研究会 安房館山支部(支部長 丸 淳一)
○団 体: 館山市・館山市教育委員会・南房総市・南房総市教育委員会


挨拶する鈴木馨氏

司会を務める高野啓子さん


 阿波忌部が黒潮で上陸した千葉県館山市で歴史的な講演会が開催された。当日は、館山市だけでなく、千葉県や関東各地より大嘗祭における阿波忌部の麁服調進を間近に控え、興味を示す方々が約150名、大勢集い立見となる盛況となった。講演会後の懇親会も約50名が参加、今後の忌部交流に思いを寄せた。