第8回・つるぎ学講座 

美馬郡つるぎ町を中心とする世界に誇る「にし阿波」の歴史・文化・世界農業遺産を学習し、地域づくりや新産業の創出に役立てましょう。また、参加者の交流により、地域創生に向けたネットワークを構築しましょう。最新情報を交え講座を行います。

・日時-8月30日(土) 14:00~17:00

・場所-「貞光ゆうゆう館」  
 (つるぎ町貞光字大須賀11-1)

・主催-剣山系未来づくり実行委員会 

・受講費 500円(資料代)

・問い合わせ 同実行委員会  枋谷 ☎090-5144-4896
               横野 ☎0883-62-2928

・講師 林 博章(環境人類学博士)
2022年にIOUF(アメリカ)及びアステカ大学(メキシコ)より二重博士号(環境人類学・環境学)を取得。2021年より徳島大学非常勤講師。2023年に徳島大学から教養教育賞を受賞。古代史研究家・忌部文化研究会会長。2011年に鳴門海峡と渦潮の世界遺産化、2012年に徳島剣山系の世界農業遺産化を提言。学際的視座から忌部や持続可能な社会に関する研究を進めている。

「天磐戸神社」と忌部神楽の歴史とその世界的意義

●つるぎ町一宇の「天磐戸神社」と奥之院の「石窟遺跡」は、古事記・日本書紀の天石屋戸神話を彷彿させるものである。その奥之院の神楽岩で奉納されていた「岩戸神楽」(忌部神楽)は、正月未明の「松尾神社」で継承されている。その起源は「大宮神社」所蔵の能面から見れば、日本最古の鎌倉時代にまで遡る。石窟遺跡・神楽岩での奉納神楽が復活すれば、必ずユネスコの文化遺産に登録されるだろう。また、剣山系に「天磐戸神社」が存在する日本的・世界的意義を語る。

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