忌部忍者イベント、約1600人の来場者で賑わう

・2028年に開かれるアメリカ・ロサンゼルスオリンピックで、近代五種競技の馬術に代わる新種目に、オブスタクルスポーツが導入されることが正式に決まった。オブスタクルは「障害物」の意味で、さまざまな障害物を突破してタイムを競うスポーツ。テレビ番組「SASUKE」などをヒントに生まれた。海外では軽快な身のこなしで、さまざまな障害物に果敢に挑む姿から「ニンジャレース」として紹介され、人気が高い。日本では、その運営組織として日本オブスタクルスポーツ協会(JOSA)が2023年に設立。そのJOSA常務理事・小笹康史氏と忌部に関わる縁で、一般社団法人 忌部文化研究所・代表理事の松島清照氏は、2024年4月、鴨島町知恵島に、アジア唯一の常設施設「JOSA公認オブスタクルスポーツ吉野川コース」を整備した。

今年の4月19日には、オブスタクルコース誕生1周年として、「2025年OCR100m公式大会in吉野川」が開催され、県内外のみならず、海外からのエントリーも含め約100名が参加した。10月18日には、国内初の世界選手権が開催され、話題を集めたばかり。また、11月8日に開催された「にし阿波の花火大会」では、オブスタクル・ボックスが設置され、来場者の注目を浴びた。

このオブスタクル熱を一気に盛り上げようと、11月23日(日)、JOSA公認吉野川オブスタクルコースにて、一般社団法人・忌部文化研究所の主催で、「忍者(NINJA)イベント阿波秋の陣」(阿波忌部忍者参上)が開催され、将来を担う多くの子どもや家族連れが集まり、賑わいを見せた。会場内ではオブスタクル及び忍者体験会、忍者フォトブース、ドラム缶風呂、縁日遊び、トランポリンなど、多様なブースが設けられた。エンディングは、忍者ポーズでの記念撮影会で締めくくられた。同時イベントとして、ママたちのフリーマーケット「Mamaフェス」が開催された。来場者は約1600名、今後の飛躍につながる大きな意義をもつイベントとなった。年末には「SASUKE」の特番が放映される予定で、来年は「忌部の里」吉野川市に日本や世界の目がさらに集まることは間違いないだろう。その道は、ロサンゼルス・オリンピックへと続いていく。吉野川市が日本のオブスタクルスポーツの聖地となる日は近い。